[事前知識] 第四回 模擬戦フィールドについて
- すなを
- 2022年10月12日
- 読了時間: 5分
こんにちは、今回は模擬戦を行う模擬戦フィールドについて解説していきます。
模擬戦フィールドの必要性
まずどんなものかを説明する前に、模擬戦フィールドがなぜ必要になるかについて解説していきます。
もともと模擬戦を行う際のフィールドに規定はありませんでした。模擬戦が始まった当初はスーパーフラットで自動生成される地面を利用したり、岩盤のフィールドを使用したりと様々でした。
そこで、模擬戦をより一般化させるために決められたのが「模擬戦フィールドの規格化」です。これをすることによって「誰とでも同じ環境で模擬戦」ができるようになったのです。
現在の模擬戦フィールド
それでは現在ガリレオで使用されているレギュレーション(模擬戦をする際のルールのようなもの)で規定されているフィールドについて説明していきます。

これは第二回ガリレオ杯にて使用された模擬戦フィールドです。このように現在の模擬戦では砂を使用したフィールドが主流です。具体的なレギュレーションを見ながら解説します。
以下第二回ガリレオ杯にて使用されたレギュレーション
フィールドについて
1. スーパーフラットワールドにて幅(x軸)51b、長さ(z軸)300bの岩盤上に設置し、これと同幅(x軸)、同長さ(z軸)、高さ(y軸)20bで岩盤上に砂を設置し、これをフィールドとする。
2. フィールドを覆う障壁を設置してもよいが、以下の規定内に限る。 a. フィールド表面(砂の最上面)より高さ(y軸)250b以下に設置しない。 b. TNTで破壊できないもので構成すること。 c. ピストンで押せない・引きはがせないもので構成すること。
3. 模擬戦を円滑に進めるための以下に規定するコマンドの設置を許可する。 a. mobをスポーンさせることで超砂用の砂あるいはコンクリートパウダーを 設置するもの。 b. フィールド内でテレポートするもの。 c. 雪玉を投げてエンティティをkillするもの。 またこれらのほかにコマンドを設置していた場合、それらは模擬戦中に使用してはならない。
4. フィールドを常に読み込むコマンド(tickingareaコマンドに限る)を設置し、 これを模擬戦中実行する。
5. 必要に応じて赤砂などの目印をフィールドの砂に置き換えることで設置することを許可する。またこれは模擬戦の開始前に実行するものに限る。
これがフィールドについての規定です。それぞれ砕いて説明しましょう。
1.
これはフィールドの大きさに関するものです。
まず規定では岩盤を生成します。この岩盤の大きさはx軸が51ブロック、z軸が300ブロックです。
次にその岩盤の上に砂を載せます。x、z方向に岩盤と同じ長さの砂を高さ20ブロックまで積み重ねます。
これをフィールドとして使用します。戦車同士の交戦距離(自分の戦車の一番前から相手の戦車の一番前まで)は200ブロックなので、50ブロックずつ余ることになります。ここに戦車を配置するわけです。
2.
これはフィールドからTNTや耐水弾用の砂が出ていかないようにするための壁を作ることに関するものです。
a. フィールドの最上面の砂から250ブロックより上でないと壁を作っていはいけません。
b. 壁はTNTで破壊できないブロックで作ること。破壊できるとフィールドの壁として役に立たないです。
c. この壁はTNTで破壊できないブロックで構成されているので、それをピストンで持ってくると壊せなくなってしまいます。それを防ぐためにピストンで引きはがせないブロックを使用する必要があります。
b.、c.の規定を守るブロックとして「岩盤」「黒曜石」やコマンドで入手できる「バリアーブロック」が挙げられます。
またそのほかに「エンティティを通さない柵」のような役割をする「ボーダーブロック」というのもあります。これは上下方向に無限に効果を発揮するため非常に便利です。ですが高負荷環境になるとエンティティがすり抜けることがあるため、バリアーブロックなどとの併用をするとよいです。
3.
模擬戦を行う際、模擬戦をするにおいて楽に進めるためにコマンドを使用することがあります。これはそれに関する規定です。
a. mobをスポーンブロックでスポーンさせて、それを検知することで超砂のための砂やコンクリートを生成するコマンドのことです。これによって任意の場所に簡単に超砂準備することができます。よく使われるmobはニワトリと蜂ですね。
b. これはフィールド内でテレポートするためのコマンドです。自分の戦車から相手の戦車までの距離が200ブロックあるので、その距離を早く移動するために使用します。
c. これは雪玉を投げ、その雪玉を検知することでエンティティをkillするものです。これによって展開時に出たアイテムや負荷の原因になるものがkillされ、軽くなることがあります。もちろん射撃中に使ってしまうとTNTや砂が消えてしまうため、使うときには模擬戦相手と相談が必要です。
模擬戦を行う上でこれらのコマンド以外に設置していた場合、それがどんなコマンドか規定がないため(妨害したり有利になったりする可能性がある)使用禁止となっています。
4.
フィールド内で、tickingareaコマンドを有効にしている事が規定されています。
tickingareaコマンドとは、指定した範囲を常に読み込んでいる状態(常にその範囲に誰かがいる状態と同じ)にすることができるコマンドで、これがないと弾道などがおかしくなります。
5.
これは戦車を置く位置や中心列を見やすくするために砂を赤砂に変えることができるというものです。これがないと戦車を配置する際にどこに置くのかがわかりにくくなるため、ほとんどのフィールドで採用されています。
フィールドは以上の規定のもと作られています。現在ほとんどの模擬戦大会ではこれが採用されており、これさえあれば誰とでも模擬戦を行うことができます。コマンドの設定などは面倒ですが、ぜひ一度自作のフィールドを作ってはいかがでしょうか。
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